asya81のブログ

プログラマーになるために勉強中です。失敗も経験。一歩ずつ、めげずにワクワクやっていきます!

RubyKaigi 2026 の思い出(②会場編)

はじめに

この記事は、RubyKaigi 2026 の思い出(①函館到着・Day 0) - asya81のブログ の続きです。
今回は、セッション以外の現地での体験(会場・お弁当・ノベルティ・スポンサーブース・本屋さんなど)について、書きます。

会場

今年は函館サーモン・まるなまアリーナ(函館アリーナ)と函館サーモン・まるなまホール(函館市民会館)の2会場を使ってのRubyKaigiでした。
移動距離が大変なことになるだろうなと思っていましたが、意外と何とかなりました。ただ、テンションが上がっていて大丈夫だっただけで、体力的には結構疲れてたんだなと後になって気づきました。

ウェルカム Box

函館といえば、Ruby::Box、箱、ということで、ウェルカム Boxと呼んでいいでしょう。

ウェルカムBox。"Ruby's North Star" がカッコよかった。

お弁当・キッチンカー

ANDPADさん提供のお弁当のボードDay1提供のラッキーピエロ
ANDPADさん提供のFoodメニュー

会場付近にはランチできる場所がほとんどないということで、ローカルフードのお弁当や様々なキッチンカーが用意されており、毎日どれを食べるか迷うほどでした。「最初はお弁当あるの気づかなかった」という声もちらほら聞きましたが、会場が広いゆえの難しさだなと感じました。

お弁当は、メインアリーナ奥で配布されており、RubyKaigiチーム提供のお弁当とANDPADさん提供のお弁当がありました。気づいた時にはすごい行列で、待機列から移動する時には手を挙げながら移動していました。最初は手を挙げる意味がよく分かってなかったですが、コミケ文化から来たもののようで、安全に移動するための配慮だと教えてもらいました。手を上げたまま移動していると、移動先で謎のハイタッチが発生しており、それもまた面白かったです。 たくさん種類があって悩んでしまいましたが、Day1 はANDPADさん提供のラッキーピエロ、Day2はgotoken(五島軒)の豪華なお弁当をいただきました。

キッチンカーはアリーナとホールの間の屋外に5種類くらい?並んでおり、こちらも長蛇の列で大盛況でした。
写真を撮り忘れてしまったのですが、Day3にあうん丼(みそ豚丼)+ぜんざい+コーヒー をいただきました。特に、キッチンカーは温かいままいただけるのが嬉しかったです。

「RubyKaigiならでは」な出来事

Day3のキッチンカーでは、ちょうどakrさんの後ろに並ぶ形になり、"And the World" で話題に上がっていた popcountについてご質問したりしていました。こういう何が起こるか分からない、嬉しいハプニングがあったりするのがRubyKaigiの醍醐味でもあり、勇気を持ってお話できて良かったです。akrさん、突然話しかけたのにもかかわらず色々教えてくださって、ありがとうございました!皆さんともっと色々お話できるように、Rubyともっと仲良くなりたい…!

おやつ

Day2のおやつリストDay1にいただいたおやつ
おやつ

おやつは毎日違うものがデプロイされていたように思います。
Day1はいかせんべいやROYCEのチョコ、五勝手屋羊羹をいただきました。もらいすぎだったかも、すみません。DAY2はおやつリストに気づいてパシャリ📸 「Red Beanって何だろう、小豆?」と、ワクワク選びながら待つ時間も良かったです。ドライ無花果に羊羹が入ったお菓子とフルーツをいただきました。Day3はおやつに辿り着けなかった記憶。

ノベルティ

今年の公式ノベルティはTシャツだけでなく、フード付きのパーカー、手袋、ポーチなど、デザインもかっこよく日常的に使えそうなものが多くて嬉しかったです。スポンサーさんのノベルティも趣向を凝らしたものが多く、特に疲れを癒してくれそうなもの達がありがたかったです。
タイミーさんのタイミンドロップシールがめっちゃほしかったけれど、大人気ですぐ終了してしまって残念。もしまた機会があればゲットしたい。

RubyKaigi 2025のご朱印帳とスタンプ(Ruby30周年、津軽海峡フェリー)

今年のノベルティとは直接関係ないですが、RubyKaigi 2025 のノベルティでいただいたご朱印帳を持って行ったのに、RubyKaigi 2026のスタンプを押しそびれてしまったのが大失敗……。ANDPADさんのブースでRuby30周年のスタンプは押せて、良かったです!

スポンサーブース、スタンプラリー

スタンプラリー!

Day2からスタンプラリーが実施されていました。今回はセッションを多めに聴いていたこともあり、スポンサーブースを回り始めるのが遅くなってしまったことが反省点です。スポンサーブースで皆さんのお話を聞くのが楽しくて、1つ1つどうしてもお時間がかかってしまうのもあり、スタンプラリーにゴールした頃にはピンバッチが終了してしまっていました。何たる不覚…。次回は、さらっと一回りした後にじっくりお話する形式を試してみたいです。
それでも、1つ1つスポンサーさんのお話を聞けて面白かったです。昨年より導入店舗数が増えたというお話や、新しいスポンサーさんをお見かけしたり、ブースの数自体も増えており、Ruby界隈の事業の成長を感じることができて、嬉しかったです。
中でも、クックパッドさんとレシピに関する課題感についてお話できたり、マイベストさんでランキング対象の商品をたくさん購入して検証している話をお聞きできた*1のが印象深かったです。

それと、OMTiMさんのブースで、どのRubyメソッドの実装か?を当てるクイズに挑戦し、全問正解できたことも嬉しかったです。

とはいえ、これは私がRubyの内部実装を理解しているというわけでは当然なく、読んで理解しやすいコードが書けるRubyが凄いのと、Ruby自身もそうなっているからこそだと感じて、改めてRubyってすごいな、と感動しました。

SmartHRさんのたまり場「五稜郭」

(※ 2026/06/08 追記しました)

SmartHRさんがたまり場「五稜郭」という休憩・交流できるスペースをメインアリーナに用意してくれていました。 tech.smarthr.jp

作業や休憩ができる「たまり場」と、交流のきっかけになる5つの郭(コーナー)が用意されていて、イカ釣りゲームやモルック、ステージ、展示、プリントシールなど、思わず足を止めたくなる企画がたくさんありました。セッションの合間にふらっと立ち寄って、自然と人と話せる場になっていて、とても良かったです。たまり場でお弁当を食べながら「このコンピュータ書がすごい!RubyKaigi出張版」が聞けたり、Rubyで奏でられる多様な音楽を聞いたり、イカ釣りゲームを観戦したり、楽しませてもらいました。

Ruby Showcase郭

5つの郭(コーナー)の中でも、Ruby Showcase郭という展示コーナーが一番体験が良かったので触れたいと思います。
Ruby Showcase郭は、Rubyで作られたものを展示し、制作者と参加者が話せるスペースでした。Rubyで作られたもの、ということで、PicoRubyの仲間たちも制作者側として参加していました。久保トークンさんのPicoRubyシンセやLTでも話題になったmakicamelさんのRoad to RubyKaigi、harukasanのHarucom board、yokooさんのZ80上で動くゲーム、risgkさんのPicoRuby演奏デバイス、hachiさんのRC Car、bashさんのPicoRuby楽器、MakiさんのMIDoRI、kishimaさんのFamily mrubyなどなど、Day1〜Day3のランチタイムとおやつタイムに担当分けして展示されていました。 私も全ての展示を見れたわけではないですが、どの展示も面白いものばかりで、皆さんのアイディアや情熱に触れることができて、たくさんの刺激をもらいました。
場所が少し奥まったところにあったので、見つけられた人はラッキー!でした。もっとたくさんの人にこの面白さが届いてほしかったなとも思いました。また次もこういった催しがあったら、今度は私も展示する側で参加してみたいです。

pockeさんがすごい!

Ruby Showcase郭ではたくさんの展示があり、どれも本当に良かったのですが、中でも個人的に特に印象的だったのが pockeさんの展示でした。 pockeさんがどんなことをされているのか気になっていたので、Day1のランチタイムにShowcaseにお邪魔して、pockeさんが作っているものについて教えてもらいました。 展示されていたのは2つで、1つが「Raspberry Pi Pico 単体で動作するRubyのREPL(SpartanREPL)」もう1つが「Raspberry Pi Picoで作ったラジオ」でした。お時間的に、1つ目のREPLだけ解説してもらったんですが、何というか凄すぎて、圧倒されてしまいました。

何が凄いか?っていうと、このSpartanREPLは、なんと入力も出力もモールス符号なのです。
「???」ってなりますよね。私はなったんですが、入力はBOOTSELボタン(本来はリセット用のボタン)を押す長さで打ち分け、出力は実行結果をモールス符号に変換してLEDの点滅で返してくる、という仕組みでした。

例えば、「トンツーツートン(p)」をBOOTSELボタンを押して入力して、長押しで"\n"を送信すると、結果として今度はLEDの光の明滅でn i lが出力として返ってきます。

私の文章力では、ちょっとうまく説明できないので、詳しくはこちらをぜひご覧ください! pocke.hatenablog.com

Showcaseでは実際にpをモールス信号で入力する様子を見せていただきました。この時ほど、モールス符号が分かるようになりたい!と思ったことはありませんでした。
RubyKaigi 2025の ima1zumiさんのキーノートでもモールス符号に触れられており興味を持っていましたが、こうやって活用する方法があるのか!と驚きました。 Mari Imaizumiさん「Ruby Taught Me About Under the Hood」 〜RubyKaigi 2025 1日目キーノート | gihyo.jp

もう1つのRaspberry Pi Picoで作ったラジオについては、お時間がなくその場ではお話できなかったのですが、こちらも「え???」となるような作品でした。 まだちゃんと理解できてないですが、「電波を受信するラジオ」ではなく、Raspberry Pi Pico自身が電波を出す小さなAMラジオ放送局?となるようなものを作られたという理解です。仕組みは、PicoRubyからPIO(ピンを高速かつ正確にON/OFFできる機能)を使って高速な信号をつくり、その周波数をAMラジオ放送の帯域に合わせて揺らすと、普通のAMラジオでその電波を拾って音が聞ける、という話だったと思います。ちょっと理解が怪しいので、この辺りはまた機会があれば実物を見せてもらいつつpockeさんに色々お聞きしてみたいなと思っています。

私は元々PicoRubyには "無限の可能性" があると思っていますが、pockeさんの感性とPicoRubyが出会うことで、本当に凄いものが出てきたな、という気持ちでした。
pockeさんの発想力と、それをしっかりと動くものとして形にしてしまうパワー。そのどちらにも圧倒され、最高にかっこいいな!と思いました。pockeさんは、引き出しがたくさんあって、それを組み合わせて形にする技術力もあるから、もっと面白いものがどんどん出てきそうだなと、この時、直感しました。 *2

@.bookstore

最近の技術カンファレンスでは恒例となってきた、ささださんの本屋さん @.bookstore (あっとどっと書店)。様々な書籍と出会える場として、いつも楽しみにしています!選書された方のお薦めコメントがあるのも嬉しいポイント。

今回はあまり荷物を増やせなかったこともあり、元々狙っていたharukasanの「Harucom board」とyouchanの「CRuby QUEST Rubyのぼうけんのしょ」、伊藤さんの「技術記事を書く技術」を購入しました。

本屋さんで基板を購入できるのは、新しい体験でとても良かったです。Harucom boardは、Day1の午後には完売しており、ここでもPicoRubyなど小さなRubyへの興味の高まりを実感しました。現在ははるかさんのBOOTH で入手することができます。

伊藤さんの本はなんとRubyKaigi限定の先行発売!まだちゃんと読めてないので、これを読んでもっと伝わる記事を書けるようになりたい。 https://x.com/kota_syan/status/2047164396909261181

youchanの「CRuby QUEST Rubyのぼうけんのしょ」は、RubyKaigiをより楽しむための、まさにぼうけんのしょ。これを手に宝物を見つけたい。 https://x.com/youchan/status/2047209497840754752

本屋さんでは、著者の方々のサイン会も実施されており、購入した書籍にサインもいただけました。嬉しい! ちょうど「Matz Essays」も店頭に並んでいて、Volume 1は持っていたけれど 2はまだだったので、購入してMatzにサインをもらいました。やったー!

そして、本屋さんとは直接関係ないのですが、PicoPicoRuby仲間のishigakiさんから「フィヨブーファンブック Vol.1」にサインしてほしいとお声がけいただくという、貴重な体験をさせていただきました。同人誌を作るとサインをするという事件が発生することがあるんですね。驚きです。(大変光栄でした。ありがとうございます。) https://x.com/risgk/status/2046815348352332151

この記事はここまで。次は、印象に残ったセッションについて書きたいです。

*1:たくさんキーボードが展示されていたのも良かったです!

*2:その直感が正しかったと、この後の2回の地域Ruby会議で証明されますが、今となっては後出しじゃんけん感が否めないです。。。

RubyKaigi 2026 の思い出(①函館到着・Day 0)

はじめに

この記事は、RubyKaigi 2026 の思い出の記録です。
RubyKaigi 2026に参加して、今の自分が感じたことや考えたことを残しておこうと思います。

書き始めるといつも長くなってしまうので、今回は分割して記事にしていくことにしました。
本記事では、Day 0までのことを書きます。

自己紹介

かわかみです。RubyとRubyコミュニティが大好きなRubyistです。
RubyKaigi 2022 がはじめてのRubyKaigiで、そこから毎年参加しています。5回目の参加となる今回は、子供の中学受験がやっと終わって新生活のリズムに慣れないまま*1、予習もできないまま あっという間にRubyKaigiに突入した、という感じでした。

いざ、函館

前回のRubyKaigi 2025で Rubyist Bulk Load というイベントが開催され、Rubyistの皆さんがフェリーに乗っていたのが本当に楽しそうで羨ましかったので、今回実施されるなら参加したいと飛行機のチケットを取らずに待っていました。 Rubyist Bulk Reload 2026 が発表されたので、参加することを決めました。

当日、大洗から一旦フェリーに乗船したのですが、地震発生という思いがけない事態によりイベントは予定変更を余儀なくされました。私は一旦自宅に帰宅し、Day 0に新幹線で函館に向かうルートに変更しました。

色々なトラブルがある中で「皆さんが無事に現地に辿り着けますように」と願ったRubyKaigiは初めてかもしれないです。Rubyistの皆さんが続々と函館入りする様子に安心したり嬉しい気持ちになりました。

RubyKaigiが当たり前に開催されるわけではないことに加えて、会場まで到着できることも当たり前じゃないんだと気付かされたRubyKaigiでした。大変だったけれど、後から振り返ってみるとそういったことがきっと印象深い思い出になるのだろうとも思います。本当に皆さん無事で良かった!

RubyKaigi 2026 Day0

というわけで、Day 0は新幹線で函館に向かいました。困難な中を無事函館に辿り着けて良かったです。結果的に、当初予定していたよりも早く現地入りでき、会場の椅子並べにも参加できるかな?と思っていましたが、人手は足りたようで、残念なような安心したような気持ちになりました。ただそのおかげで五稜郭を観光したり、プレチェックインすることができました。

ピンクのビニール紐がついたAttendeeのname tag
五稜郭と桜とname tag

函館到着後、あちこちで野生のRubyistに出会って、RubyKaigiが始まっているな!というワクワク感でいっぱいになりました。
そんな中、街中で突然Matzの声が聞こえてきて、嬉しい驚きだったのもこの日。その土地ならではのサプライズ演出がさすがRubyKaigiチームだな、と思いました。

夜はWhite Seedで噂のビールをいただいたり、「Ruby on Timeline」の拡張パック(RWCでもらい損ねたやつと今回分)をいただいたりしました。

RubyKaigiが始まってきた!

宿はこたつハウス@湯の川温泉だったので、帰宅後ギリギリ温泉に入れてとても幸せでした。
炬燵ちゃん、いつも素敵なハウスをありがとうございます!!!

この記事は一旦ここまで。
次回は、会場・お弁当・ノベルティ・スポンサーブースなどについて書ければと思います。

*1:朝5時半起きお弁当づくり生活をがんばっています。

PicoRubyでメリークリスマス🎄

これはmrubyファミリ (組み込み向け軽量Ruby) Advent Calendar 2025の12/22の記事でした。
間に合わず、ごめんなさい!!!

はじめに

mrubyファミリのアドベントカレンダーということで、
PicoRuby Boardを使ってクリスマスっぽいことをしてみました🎄

PicoRubyist*1 のかわかみです。

youtu.be

クリスマスっぽさは出ているでしょうか?(ブレブレの動画ですみません...)

今回は、OLEDと音を試してみたくて、「ツリー、雪、ジングルベル」を組み合わせてみました。

PicoRuby Boardとは?

PicoRubyをすぐに試せるよう設計されたRaspberry Pi Picoベースの小型ボードです。
PicoRuby で制御できる色々な部品が搭載されているので、音を出したり光らせたり、ディスプレイに表示したり、ボタンを使ったりできます。

やったこと

今回やったことは、以下の通りです。

  • OLED にツリーと雪を表示
  • PWM でジングルベル
  • ボタン操作

OLEDでクリスマスっぽいものを描く

mrbgemsのssd1306 を使うと、簡単にOLEDへの描画ができます。
簡単に日本語の文字も表示できる、凄い。ツリーや雪はChatGPTに教えてもらいながら、自分でも試行錯誤しつつ描きました。

音を鳴らす

こちらもmrbgemsのpwm を使うと、音が出せます。
音の出し方は他にも色々あるようです。

音に合わせて、LEDも光らせてみました。(Lチカは情操教育!)

ボタン操作

gpioを使うことで、ボタンが押されている状態か?を判別して操作することができます。

今回はループ処理でボタンが押されたことを検知したら、押されたボタンに応じた処理を実行する形にしました。
本当はirq を使って、割り込みできるようにしてみたかったですが、そこまでは辿り着けませんでした。音を鳴らしつつ、雪を動かすのをやりたかったです。

難しかったこと、工夫したこと

実際にPicoRuby Boardで試してみて、難しかったことや工夫したことです。

  1. 何を書き込めばいいか分からない

  2. Out of Memoryになる

  3. 雪を表現するのが難しい

何を書き込めばいい?

今回私は Pico2Wを使用しました。 PicoRubyを使うためには、Raspberry Pi Picoにuf2ファイルを書き込む必要がありますが、「何を書き込めばいいの?」からスタートでした。

この辺りのことは@hachiさんの書籍マイコンでRubyが動くまで〜PicoRubyを理解する〜 がとても参考になったので、オススメです。

色々と試してみて、結果的に今回は R2P2 のPico2W用のuf2ファイルを書き込みました。 R2P2だとシェルがあるので、簡易的に動きを確かめたり、どこで落ちているかのデバッグするのに便利でした。

Out of Memoryへの対応

これまで皆さんがメモリの制約があると仰っていたことを、体感としてようやく理解できました。 特にOLED周りで描画しようとすると簡単にOut of Memoryになってしまうので、 処理を工夫したり、適宜GC.startしてあげる必要がありました。 また、毎フレーム新しい配列を作らないようにするといった工夫もしました。 日頃、メモリまできちんと意識してプログラミングできていなかったな、と気づかされました。

雪を表現すること

雪を降らしたいなと安易に考えていましたが、表現が難しかったです。 最初は、点を上から下に移動させていましたが、それだと雨になってしまいました。

PicoPicoRubyで@chobishibaさんに相談させてもらって、 全体的にまばらにある状態でランダムに落ちてくると良さそうとアドバイスいただきました。

他にも雪の大きさを変えたり形を変えたり試してみましたが、 お時間的に満足いくところまではできませんでした。

ランダム表示

@chobishibaさんから、ATOM Matrixでランダム表示する際に線形合同法を使った話や、同じくPicoPicoRuby仲間の@Nabetaniさんにメモリを比較的使わない擬似乱数生成器として、Xorshiftを紹介してもらったりしました。

そういったアドバイスを元に、ChatGPTさんにもお手伝いいただきながらランダム表示をやってみました。 まだ理論的な部分がさっぱり分からないので、これを機にちゃんと理解したいです。

おわりに

実際に触ってみることでPicoRubyの世界を少し理解できて、良かったです。
特に、mrbgemsが色々あってそれだけでもやれることがたくさんありそうなことと、とはいえ、まだまだgemも増やしていく余地がありそうということが分かりました。

PicoRubyを使ってやってみたいことが色々あるので、今後もやっていきたいです。
今回はビルド周りまでは深掘りできなかったのと、割り込みを使えなかったので、特にその辺りをもうちょっとやってみたいです。

PicoRubyを触るのがたのしくて、記事を書く時間がなくなってしまいました。
コードで説明もしたかったのですが、コード自体がまだゴチャっとしているので、整理できたらどこかに上げたいと思います。

PicoRuby、たのしいのでみなさんもぜひ!
気になる方は、良かったらPicoPicoRuby にも遊びに来てください〜。 (Discord もあります)

🌲メリークリスマス!☆☆★🌲❄️

*1:RubyWorld Conference 2025でPicoRubyistの1人として紹介してもらいました

はじめての登壇─RubyWorld Conference 2025で話した、私の15年の変化

はじめに

RubyWorld Conference 2025で人生初めてのカンファレンスでの登壇を経験しました。
自分のふりかえりのためにも、その記録を残しておきます。

2025.rubyworld-conf.org

発表に応募した理由

RubyWorld Conference(RWC)に今年も参加したかった

先日のブログ記事にも書いたとおり、私にとって RubyWorld Conference 2019 は「初めて参加したカンファレンス」であり、Rubyコミュニティと出会った原点でした。 asya81.hatenablog.com

その後も2022・2023・2024と継続して参加し、今年もできれば参加したい気持ちがありました。ただ、今回は、子供が中学受験を控えていることもあり見送るつもりでした。それでも、RWCが近づくにつれて「今年も松江に行きたい」「モリスさんのRubyPrize受賞を現地でお祝いしたい」「12月は厳しいけれど、11月ならワンチャンあるのでは…?」と松江に向かう気持ちが大きくなりました。「登壇が決まれば、お仕事として行けるのでは?」という若干ヨコシマな考えもあり、発表に応募することにしました。

発表したい機運が高まっていた

以前から、カンファレンスで登壇しているRubyistの皆さんを見て、「カッコいいな〜」と思っていました。でも自分にはまだ早いとどこかで線を引いてしまっているところがありました。

最近は、身近な RubyFriends が登壇している姿を見る機会が増え、その姿に勇気をもらったり背中を押されたりすることが多くありました。

「どこかにチャンスがあれば、自分も誰かに何かを伝える側に立ってみたい」。そんな思いが膨らみ、「機運が高まっていた」状態でした。

今の私が発表できるとしたらRubyWorld Conferenceだと思っていた

今の私には、そこまで技術的な話はできないという自覚がありました。それでも、RubyRubyコミュニティとの出会いによって自分が少しずつ変わってきた実感が強く、その経験についてなら話せるのではないかと感じていました。また、事業継続マネジメントの分野でRubyを活用しているということもあり、その話は「RubyWorldの多様性の一つ」となるのではないかと思っていました。
さらに、これまでは "出張で来られるカンファレンス" に休みを取ってプライベートで参加していたこともあり、「いつかは出張で堂々と参加したい、できれば発表もしたい」という気持ちもありました。

発表内容

発表内容としては、ビジネスの話と自身のキャリアの変化の話を両方入れたいと考えていました。

講演概要には、以下のように記載しています。

「Bousaiz」は、企業の事業継続マネジメントを支援するサービスです。企業ごとの異なる要件に対応するには柔軟なカスタマイズが不可欠であり、私たちはRubyRuby on Railsの開発スピードと柔軟性を活かして、多様な現場ニーズに応えてきました。 本発表では、Rubyを選び続けてきた理由や、導入事例をご紹介します。また、カスタマーサポートから開発者へと歩んできた発表者がRubyに出会い、学び、Rubyistとなるまでの歩みやコミュニティとの関わりがキャリアに与えた影響についても共有します。

この発表で、元々伝えたかったのは大きく次の3点です。

  • エンタープライズ向け開発や事業継続マネジメントという固めの業務領域でRubyを活用していること。
  • なぜRubyを継続して使っているのか、その理由やRubyを活用することによる恩恵。(Rubyはいいぞ)
  • RubyRubyコミュニティとの出会いが、人のキャリアや人生を大きく変えることがあるということ。(感謝)

上司の林さんと2人での登壇

元々は私1人で登壇するつもりでした。しかし、ビジネスの話やRubyを選んだ理由については、当事者である林さんに話してもらった方が伝わりやすいと感じました。
登壇が決まった段階で「一緒に登壇してもらえないか」と相談したところ、二つ返事でOKをもらい、2人での登壇が決まりました。

当初はもっとビジネスの話をする予定でしたが、発表時間との兼ね合いもあり、ビジネスの話は冒頭の3分ほどにギュッと圧縮し、残りの時間を私のキャリアやコミュニティの話に充てることにしました。

この方針を伝えた際も、林さんは「前座に徹してサラッと話して場を温めておくので」と快諾してくれました。本当に環境に恵まれているなと感じました。思えば、林さんがいてくれたからこそRubyと出会え、今こうして仕事とも真剣に向き合えているのだなと改めて感謝の気持ちでした。

発表を終えて安堵したタイミングをパシャリ

発表資料

発表資料:事業継続マネジメントを支えるRuby

(発表資料が公開されたので追記しました。公開用に資料は一部変更しています。)

準備期間の葛藤や向き合い

登壇が決まった時は素直に嬉しかったですが、その後は色々と大変でした。
上記では、発表内容やその方針がさらっと固まったかのように書きましたが、実際には色々と悩んだり周囲の人に相談したりする中で、何とか固めていった形でした。

構成がなかなか決まらない…

15分という枠に話したい内容を詰め込みすぎていたこともあり、構成をどうするかギリギリまで悩んでいました。

初めての発表ということもあり15分枠を選択していましたが、その15分枠の時間感覚がつかめていませんでした。ある程度スライドを作って練習してみたところ、話したい内容をすべて盛り込むと30分以上かかってしまい、「これはダメだ…」となりました。

ビジネスとキャリアどちらをメインにするか

当初は、ビジネスとキャリア、どちらも同じくらいの割合で話す想定でした。しかし、15分で伝わる話にするには、どちらかに軸足を置く必要があると感じました。

どちらをメインにするか、相当悩みました。募集時の概要にもそれぞれ書いていたため、「どちらを評価してもらって採択されたのだろう…」と、モヤモヤが続いていました。 そんな中、Kaigi on Railsで shugoさんとお話しする機会があり、相談させていただいたところ「(あまり難しいことは考えずに)自分が情熱を持って話せることを話せばいいんじゃないですかね(意訳)」と言っていただきました。

それまで「私の発表に何が求められているんだろう?」と考えて決めきれずにいた気持ちに大きく背中を押していただき、「Rubyと出会って変わった自分自身と、そのご縁への感謝」を軸に話すことに決めました。

誰に何を持ち帰ってもらうか

自分の話で誰かに何かしらのプラスや気づきが生まれることがあるのか、正直、最後まで一番ここが不安でした。
何を持ち帰ってもらうかについては、事前に以下の3つを想定していました。

  • Rubyの良さ、Rubyコミュニティの良さをいちRubyistの言葉として共有して共感してもらう
  • こんなところでもRubyが活躍してるんだな、ということを知ってもらう
  • ぼっちでも大丈夫。少しだけ勇気を持てばいい変化があることを知ってもらう

ギリギリまで向き合った

発表資料は早めの期限に合わせて提出していたのですが、自分の中でしっくりした構成になっておらず、15分に収まる内容でもありませんでした。そのため、ギリギリまで発表内容と向き合うことになりました。

通訳の方には本当に申し訳ない気持ちです。この辺りは自分が慣れていないこともあり、もっと早めに進めるべきでした。初めての登壇でうまく伝わらないかもしれない恐怖があり、向き合うことから逃げている自分もいました。

島根が舞台ということもあり朝ドラの「ばけばけ」を楽しみに観ているのですが、ヘブン先生が初めて教壇に立つことへの恐怖を感じながらもそれに向き合い成功させた姿を見て、私も逃げていないでしっかり準備して向き合おうという気持ちをもらいました。

結局、登壇当日の朝4時まで「あーでもないこーでもない」と構成を練ったり練習したりし、直前まで写真を追加していました…。これは本当に良くないので、これを成功体験とせずに、次回はもっと早めに準備を進めたいです。

(こたつハウス仲間のyouchanと夜遅くまで一緒に発表準備をしたり、当日朝早く一緒に会場に向かえたりできたことが、本当に心強くてありがたかったです。)

登壇してみて

緊張した?

初めての登壇なので、やはり緊張はしていました。それでも、壇上に上がって皆さんの顔を見ているうちに少しずつ落ち着いてきて、緊張しすぎることなく話すことができました。プロフィールに「趣味はPicoRuby」と入れておいたのも良かったです。紹介いただいている際にピースサインをするくらいの心の余裕が生まれました。

早口はむずかしい

15分で話すにはボリュームが多かったので、「早口で話さないと!」とがんばったつもりでしたが、思うようにはいかなかったように思います。 Rubyistの皆さんは早口がとても上手なので、私もできるかも...と勘違いしてしまいましたが、そんな簡単に身につくものではありませんでした。

時間オーバー

発表は、結果として1分ほどオーバーしてしまいました。申し訳ありません…。 それでも、話したいことは概ね話し切ることができたので、良かったです。

いただいたフィードバックや気づき

一番嬉しかったフィードバック

登壇後、いろんな方から声をかけていただいて、とても嬉しかったです。 私自身、カンファレンスでは「一言でもいいから登壇者に直接フィードバックする」ことを心がけていますが、今回いただいた反応がとてもありがたく嬉しかったので、今後も続けていこうと改めて思いました。

一番嬉しかったのは、
「自分もぼっちなんですけど、発表を聞いて、勇気をもらいました!」という言葉でした。

まさに、そういう人に届けたいと思っての発表だったので、その一言をもらえただけで大成功です。
心の底から「やってよかった!」と思いました。きっとフィードバックするのにも勇気が必要だったと思いますが、すぐに直接言いにきてくださって、本当に嬉しかったです。ありがとうございました!!!

みんなから「エモい」と言ってもらった

その他にも、本当にたくさんのフィードバックをいただきました。

  • 「時間をかけてゆっくり変化して進んでいってるのがいい」
  • 「その人に歴史ありという話が聞けて良かった」
  • 「RubyWorldらしい発表だった」
  • 「Asakusaの方から来ました、のスライドが抜けてましたね」

などなど、どれも嬉しい言葉ばかりでした。

一番多かったのは「エモかった」というフィードバックでした。「エモい」という言葉はネガティブな文脈で使われる場合もある認識ですが、今回はどちらかといえば良い意味で受け取っていいのかなと思っています。

アーカイブが残らない寂しさ

今回のRWCは「配信なし、アーカイブもなし」と事前にお知らせがあり、最初は「失敗したとしても残らないなら安心かも」と少しホッとした自分がいました。でも、登壇を終えた後、残らないのはやっぱり寂しいな、と感じました。

一生懸命準備して、その時の自分の精一杯でアウトプットした記録を残しておけないのはやっぱり寂しい。特に、私がこうやって発表できたのは、たくさんの方々との出会いや後押しがあってのことなので、そういった方々に下手でも失敗でもその姿を見ていただきたかったな、という気持ちになりました。

とはいえ、こればかりはどうしようもありません。また別の機会に、今回のことも含めて思い出話ができたらいいなと思っています。

次に挑戦したいこと

今回、自分の中に溜まっていた大きな感情を一度吐き出せたように感じています。次回は、もう少し技術的な話やコードの話にも挑戦したいです。

そのためにも、引き続きコードを書いて、ビジネスとも向き合いながら、少しずつ変化していきたいです。

おわりに

1ヶ月前は一体どうなることか全く想像もできず、「本当に登壇できるのか…?」と不安でいっぱいでしたが、何とか皆さんの前で話しきることができて、本当に良かったです。

伝えたいことを明確にし、それを限られた時間で伝えることは想像以上に難しかったですが、今回の挑戦で気づけたこともたくさんありました。 これからも少しずつ、できることを増やしながら挑戦していきます。

はじめてのRubyWorld Conference(2019)

(RubyWorld Conference 2025で、人生初の登壇を経験しました。下書きのままになってしまっていた記事をこれを機に追記して放流します。)

RubyWorld Conference に参加するぞ!

2019年11月7日(木)、8日(金)に開催される「RubyWorld Conference 2019」に参加することを決めました! Rubyを知った時から、いつかは大きなConferenceに参加してみたいなぁと考えていましたが、 やっとその時が来ました。

Rubyについて何も分かっていない自分だけど、まずはその空気を現場で感じてみたくて、 「えいやっ!」と飛び込んでみることにしました。 プログラマービギナーなので、今回は有給休暇をとって。

WorldとConferenceの間だけスペースがあるの、なぜだろう? Rubyの世界規模のカンファレンスではなく、Rubyの世界を知るカンファレンスってことかな。

はじめてのRubyWorld Conference(前夜)

宿泊したホテル近くの「徳平食堂」さんで夕食。 ネットで調べたらおでんがおいしいってあって、お腹も空いてたし寒かったので、そこに決めました。

スーツケースをガラガラさせながら店内に入ると、常連客のおじさま達が、よく来たね〜とフレンドリーに声をかけてくれました。 カウンターに座って、待望のおでんとごはんとウーロン茶を注文。 (絶対日本酒合うな〜と思ったけど、明日に支障が出そうなため我慢。次回は、お酒もいただきたい・・・)

おでんはみそおでんでよく味がしみていておいしかったし(特に牛すじ)、 本日のオススメから追加注文したアジのお刺身もめっちゃ美味しかった。

島根を身近に感じて、いっきに好きになってしまいました。

ホテルも温泉があって、女性は浴衣が選び放題で、自転車もレンタルできて 至れり尽くせりな環境。これは朝食バイキングも期待が持てそう!!!

(ここから、2025/11/8 追記)
・・・と、下書きはここで終わってました。 書き換えたい気持ちをぐっとこらえて、そのまま少し追記して放流します。

2009年にRubyと出会い、2019年に Rubyコミュニティと出会い、その後の6年でどんな変化があったのか?RubyWorld Conference 2025の1日目にお話ししました。

詳しくはどこかでふりかえり記事を書きたいところですが、いろんなご縁を感じずにはいられない滞在となりました。*1 ありがとうございました。

発表直前までスライドを編集していたこともあり発表資料の公開はもう少し先になりますが、RubyRubyコミュニティに出会って起きた様々な変化について、いつかお話できればと思っていたので、縁ある土地 松江で実現できて良かったです。

ありがとうございました!

*1:何となく取った前泊用のホテルが2019の時と同じホテルだったり

フィヨブーファンブックのふりかえり 〜本作りの裏側〜

はじめに

前回のブログ記事で、本作りの過程については別途どこかでまとめるとして、今回はオフライン出展のふりかえりを中心に書いてみたいと思います。と書いてそのままになってしまっていたので、フィヨブーファンブックの本作りをどんな感じに進めていたのか?また、やってみてどうだったのか?を書きたいと思います。

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本作りのきっかけ

フィヨブーファンブックを作ろうとしたきっかけについては寄稿募集のお知らせの記事にも書いたのですが、様々な出会いが重なって溜まっていったものがふつふつと溢れ出したように感じていて、うまく言葉にできないところがあります。
自分の思いを強引にまとめると、「Rubyコミュニティにもっと新しい人が増えるといいな」→「フィヨブーはそのための門としていい場所だよな」→「フィヨブーの良さを伝えられる本を作ってみたいな」→「そのためにはフィヨブーに関わる色んな人の言葉で語ってもらう必要があるな」という感じでした。実際にはこんなにスッキリまとまった感じではなく、紆余曲折あってという感覚です。

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本を作ることへの興味がちょうど高まっていたタイミングだったというのもあります。それは、フィヨルドブートキャンプでの学習を通して本を読むことへの苦手意識が減ったことや、Rubyコミュニティでの様々な出会い*1や技術書典にオフライン参加したことによる影響が大きいです。
中でも特に影響を受けたのは「桐生あんずファンブック*2 への一言コメント参加だったように思います。私が書いたのはほんの数行だったのですが、書いた文章が本になるのもすごいし、企画した炬燵ちゃん*3のパワーですごいスピード感で本が作られていく様子を垣間見て、感動したのを覚えています。そして出来上がった本の厚みや内容のボリュームに圧倒されました。

フィヨブーファンブックを作ろうと心に決めてからも、なかなか踏ん切りがつかず 技術書典17は見送ったのですが、その間も炬燵ちゃんから「進捗どうですか?」と背中を押してもらいつつ、紙見本をもらったり、本作りについて色々教えてもらったりして、イメージを膨らませたりしていました。
炬燵ちゃんが楽しそうに本作りのことを話すので、「あぁ、本作るのって楽しいんだろうなー」とその熱量にあてられてしまった、というのもあります。ふりかえってみると、「桐生あんずファンブック」の一言コメントコーナーから新しく本を作る人が2人生まれたというのは、面白いというか凄いなという感想です。ここに続く人がきっと現れる、そんな予感がします。

本作りが動き出すまで

「フィヨブーファンブックを作りたいな」から「フィヨブーファンブックを作るぞ!」になるには、まぁまぁ壁がありました。何しろ本を作ったことがないし、そもそも本とは比較的距離感のある生き方をしてきたので、イメージも湧きづらかったです。
そんな時、Kaigi on Rails 2024 のわいわい部屋であんずさんが声をかけてくれて、進捗があまり出てないことをお話ししたら「一緒にやりましょう!」と言ってくれました。ものすごく心強かったし、その瞬間に「よし、やるぞ」と覚悟が決まりました。

本作りは11月末から本格的に動き出し、あんずさんとの定例会を隔週で実施していました。4月ごろから確認事項やタスクも増えたので、開催頻度を増やして毎週定例を実施していました。本作りについて何も分からない状態だったので、あんずさんにはその時々で必要なタスクを整理してもらい、分からないことを教えてもらいながら進めていきました。まさに、頼れるプロジェクトマネージャーのような存在でした。
定例会はFBCのDiscordの音声チャンネルで開催していました。時々覗きに来てくれるフィヨブー生もいて、嬉しかったです。 定例の様子が誰でも見れるように、ファンブック用のチャンネルにやり取りをテキストとして残したりもしていましたが、もうちょっと皆さんが関わりやすいような形でできたら良かったな、というのが反省点です。

進行

フィヨブーファンブックは以下のスケジュールで進行しました。
フィヨブーファンブック用のGitHubリポジトリwikiページ*4でも管理してましたが、更新が追いついてなかったので、これを機にふりかえりつつ記載しています。

  • 2024/5/30 FBC内のイベント「ミートアップ2024年5月🌺RubyKaigi 2024 スペシャル!!」にて、
    フィヨブーの同人誌づくり企画開始のお知らせ*5
  • 2024/6/1 FBCのDiscord内に「フィヨブーファンブック(仮)」のチャンネルを作成
  • 2024/7/13 フィヨブーファンブック用のGitHubリポジトリ を作成
  • 2024/10/26 Kaigi on Rails 2024であんずさんという強力な仲間を得る
  • 2024/11/13 定例会の候補日を決める
  • 2024/11/25 定例会初回(あんずさんが同人誌作りについて解説してくれた)
  • 2024/12/18 どんな本を作るかざっくり決める
  • 2024/12/26 宣伝用スライドを作成
  • 2025/1/8 Googleフォームで制作メンバーを募集
  • 2025/1/17 東京Ruby会議で寄稿募集の声がけ
  • 2025/1/22 おおよその締め切りを決める
  • 2025/1/30 FBCのミートアップで宣伝する予定も叶わず(自宅NWの問題で参加できず...)
  • 2025/2/12 技術書典18 フィヨブーファンブック用のアカウント作成
  • 2025/2/24 技術書典18 サークル申し込み*6
  • 2025/2/25 Twitter(現X)で寄稿やデザインの呼びかけ
  • 2025/2/27 ayu_0505さんにイラストを担当してもらえることに!
  • 2025/3/9 イラスト打合せ
  • 2025/3/12 技術書典18 サークル当選、表紙プロットの検討開始
  • 2025/3/15 寄稿募集ブログ記事公開
  • 2025/3/26 sugiweさんにデザインを担当してもらえることに!
  • 2025/3/27 技術書典18 サークル配置番号が決定
  • 2025/4/3 デザイン打合せ、表紙案と本の大きさを決定
  • 2025/4/8 ピヨルドくんイラスト募集開始
  • 2025/4/10 ピヨルドくんイラスト初回応募あり、宣伝ペーパー作成
  • 2025/4/16 RubyKaigi 2025にて寄稿募集の宣伝ペーパー配布(igaigaさんからスポンサーのお申し出あり*7
  • 2025/4/24 FBCミートアップで宣伝していただく
  • 2025/4/26 igaigaさんの原稿をFBC内で限定公開、(やんちゃハウスオリジンズ 2025への申込み*8
  • 2025/5/3 原稿申込み〆切
  • 2025/5/4 角谷さんとの対談*9
  • 2025/5/10 技術書典18 完全手ぶらセット申込み、原稿最終〆切
  • 2025/5/14 当初の入稿予定日だったがリスケ、目次(原稿の順番)を確定、(RubyKaigi レポートが佳境に*10
  • 2025/5/21 表紙完成
  • 2025/5/26 裏表紙完成、寄稿者への内容確認依頼
  • 2025/5/27 かわかみ分原稿完成、物理本 DTP作業 追い込み、ギリギリ入稿!!!
  • 2025/5/28 技術書典18 審査通過
  • 2025/5/29 FBCミートアップ参加、オフライン当日の売り子さんを募集
    (hirokiejさん、Yoshiwoさんが手を挙げてくれる)
  • 2025/5/30 値付け、電子書籍DTP追い込み、出品!
  • 2025/5/31 技術書典18 オンライン販売開始、オフライン出展用の買い出し・準備、RubyistなサークルのCosenseを公開*11
  • 2025/6/1 技術書典18 オフライン開催
  • 2025/6/4 技術書典18「第10回 刺され!技術書アワード」に応募
  • 2025/6/15 技術書典18 オンライン販売終了
  • 2025/6/28 @.bookstore at 関西Ruby会議08 にて頒布
  • 2025/7/8 「第10回 刺され!技術書アワード」エポックメイキング部門のファイナリスト作品に選出!*12
  • 2025/7/21 BOOTH出店(フィヨブーファンブック部 - BOOTH

言葉にできない思いを抱えたまま進んでいた

こうして振り返ってみると、なかなかハードなスケジュールでした。特に、寄稿者の皆さんへの原稿確認がギリギリになってしまったのは、大きな反省点です。

実は、自分自身も原稿を書くかどうか決めきれないまま進めており、皆さんからいただいた原稿を読んでいく中で書きたいことが湧き上がってきて、〆切りを過ぎてから原稿に着手しました。そのため、自分の原稿を書きながら寄稿者の皆さんへメールで原稿の確認依頼をしており、この辺りは次回やることがあれば進め方を見直したいところです。

そもそも企画当初は、本の全体像が自分の中でも見えていない状態でした。
言葉ではうまく説明できない「フィヨブーのコミュニティの良さ」を伝えたいというところから始まっているので、「何を書いてほしいのか?」を上手く伝えることができませんでした。また、「それぞれの人から見たフィヨブー」を元にその形を描こうとしていたので、原稿が集まらないと最終形が見えてこなかったという難しさもありました。

炬燵さんには「初めての同人誌で合同誌を作るのは偉業」と言われたのですが、その難しさを分かっていなかったし、今思うとテーマとして選んだものも難易度が高かったんだと思います。寄稿をお願いする際に、本の具体的なイメージを伝えることができず、寄稿してくださる側も「何を書けばいいんだろう?」と戸惑っただろうなと感じています。

寄稿者の皆さんの原稿が少しずつ集まってきて読み進めるうちに、本の方向性が見えきて、自分の中にも書きたいことが湧き上がってきました。そうやって、作りながら本の形が見えてくるというのは不思議な感覚で、合同誌ならではの難しさでもあり面白さだなと感じました。

本を作ってみて気づいたこと・感じたこと

  1. 何も知らないということは、ある意味強い。
    本を作ること(特に合同誌を作ること)の大変さを何も知らなかったので、勢いで始めることができました。大変さを知った上で始められていたか?というと難しかったように思います。

  2. 「新しい人のために」始めたけれど、一番自分のためになった。
    元々は「新しい人のために」と思って作った本でした。でも、結果的に一番学びや気づきがあったのは自分自身だと感じています。
    たくさんの人からフィードバックをもらえたり、自分自身の棚卸しができたり、本作りの過程での人々とのコミュニケーションを通じて、自身の課題にも気づけました。失敗も成功も含めて、一つ一つが新しいことばかりでいい経験になりました。特に失敗をたくさん経験できたのは、自分自身にとって大きな学びになりました。

  3. えらそうに語ったけど、自分が一番フィヨブーコミュニティを活用できてないかも?
    本の中では「フィヨブーコミュニティを活用して、効果的に学習を進めましょう!」みたいなことを語っていましたが、私自身、ファンブックの制作やその他もろもろで学習時間を捻出することもままならず、コミュニティ活用どころではない状態です。卒業はむしろ遠ざかった感じすらあり、「またやっちゃったな…」という気持ちもあります。
    それでも後悔はなくて、「やりたくてやったし、やってよかった!」という気持ちが強いです。ここからは、コミュニティをもっと活用して学習に向き合い、卒業に向けてがんばりたいです。

  4. 本は「作ったら終わり」ではない。
    制作中は本を完成させることしか考えていませんでしたが、完成後もやることがたくさんありました(それはそう)。
    関わってくれた方へのお礼やその後の販売、お金の管理、在庫管理、反響への対応など、「作ったら終わり」ではないと気づかされました。 それを想定できていなかったことで、ごたごたしちゃった場面もあったので反省です。これもやってみたからこその学びでした。

  5. なんやかんやあったけど、本作り楽しかった!
    本当に大変でしたが、楽しくもありました。何より、本作りを通して仲間ができたことがとても大きくて、辛かったり悩んでたりする時に相談に乗ってくれる存在がいるというのがとても心強く、嬉しい気持ちです。*13

技術書典18のオンライン販売が開始された5/31に電子版が売れて驚く金子さんと私のDiscord上でのやりとり。お互いに驚いている。(そうなりますよね)
本作りの中で一番笑った瞬間。なんか本が売れた?!

RubyKaigi 2025 で寄稿募集のための宣伝ペーパーを印刷するために、あんずさんと一緒に会場を抜け出してコンビニへダッシュして、会場に戻る時には「TRICKが始まっちゃう〜!」って言いながら全力ダッシュしたのもいい思い出です。青春って感じでした。

次回は?

本作りは楽しいけど大変なことをもう知ってしまったので、そうそう安易に始めることはできなさそうです。
でも、「折れば本」ということも教えてもらったので、またきっかけがあれば手が滑って*14 本を作り始めてしまうかもしれません。そういう出会いがあるのは幸せなことだな、とも思います。
「フィヨブーファンブック Vol.2」を作りたい!という方がいらっしゃれば、ぜひお声がけください。一緒にやりましょう。

最後に(シャウトアウト)

ここで一人一人言及するとまた長くなっちゃうので控えますが、関わってくれた方々のおかげで、良い本ができたな〜としみじみ嬉しい気持ちです。 本当に皆さんのおかげです。ありがとうございました!!!

*1:周囲のRubyistの皆さん、結構本を作っているように見える。

*2:詳しくはこちら → 桐生あんずファンブックのサンプルと仕上がりと裏側 - 感情的ドリル

*3:えもりハウス住人仲間、こたつハウス家主で友人。炬燵ちゃんの呼び方は私の中で3パターンくらいあって統一されてないですが、感覚で呼び分けてそうなのでそのままにしてます。

*4:https://github.com/fjordllc/fanbooks/wiki

*5:https://speakerdeck.com/kota_syan/uragawa-of-rubykaigi-from-a-helper?slide=15

*6:https://x.com/kota_syan/status/1894029351340867936?s=46&t=JKeaiB1BOoXJ3k08oF4YZg

*7:igaigaさん(ガーネットテック373株式会社 さん)にスポンサーいただき、全面的にバックアップしていただいたおかげで、安心して本作りに専念することができました。心から感謝です!!!

*8:あんずさんからお誘いがあってめっちゃ嬉しかった。

*9:対談した内容を元に原稿を書いていただき、感謝!!!

*10:思い入れのあるキーノートのレポートができて嬉しかった。

*11:https://x.com/kota_syan/status/1928716811597500607?s=46&t=JKeaiB1BOoXJ3k08oF4YZg

*12:https://x.com/kota_syan/status/1942550997110546892

*13:技術書典用に炬燵ちゃんが作ってくれたDiscordサーバーでわいわいできて嬉しかった。

*14:炬燵ちゃんの本 → 【物理】“推しの楽園”をこの手で。仕様変更するサービスの代わりに推し(とファン)を救っちゃった件 - 炬燵酒造 ひやおろし BOOTH店 - BOOTH の最後に「あなたの手が滑ってこの世に何かが生まれますように。」とあるのを読んで、「生まれたよ!」って感極まった人間のうちの1人です。

はじめての技術書典サークル参加 〜技術書典18 オフライン出展のふりかえり〜

はじめに

6/1に開催された 技術書典18のオフライン会場で「フィヨブーファンブック」を頒布してきました!
はじめてのサークル参加で不安もありましたが、たくさんの出会いに恵まれ、楽しく参加することができました。

オフライン開催から1週間が経ち、ようやくふりかえりの記事を書き始めています。 本を作る過程でたくさんの文章を書いたこともあり、入稿後しばらくは自分の中身を吐き出し切ったような感覚になり、また文章を書くには時間とパワーが必要でした。

「フィヨブーファンブック」とは、オンラインプログラミングスクール「フィヨルドブートキャンプ(通称:フィヨブー)」に関わる人びとが、それぞれの視点でフィヨブーのリアルを綴った合同誌です。
いち受講生の"フィヨブー推し"の気持ちから始まり、たくさんの人に協力してもらって形になりました。

techbookfest.org

この本を作ることになったきっかけや思いについては、前回のブログ記事で紹介しています。 asya81.hatenablog.com

本作りの過程については別途どこかでまとめるとして、今回はオフライン出展のふりかえりを中心に書いてみたいと思います。

オフライン出展に向けた準備

技術書典の定期イベントに参加

技術書典の運営さんが開催している定期イベントのうち、オンラインで都合がついたものには、できるだけ参加するようにしました。 出展に向けた知識がゼロの状態から、本の作り方や本を販売することへのイメージを掴むことができ、ありがたかったです。

【定期開催】技術に出会える - 技術書典18スペシャルオンラインイベント - connpass

参加したイベント

完全手ぶらセットの申し込み

初めての出展だったこともあり、なるべく省力化できるところはしようということで、「完全手ぶらセット」を利用させていただきました。 「これさえあれば、とりあえずなんとかなる!」という安心感があって、とてもありがたかったです。

完全手ぶらセットの提供について – 技術書典ヘルプセンター

売り子さんの募集

本当は、早割が効くタイミングで本を仕上げて入稿するつもりでしたが、初めての本作りでそんな上手く行くわけもなく... 結局、特急〆切の5/28になんとかギリギリでの入稿となりました。

というわけで、売り子さんの募集もできておらず、5/29に開催されたフィヨブーのミートアップにて、ようやくお知らせすることに。 そんな直前の声かけにもかかわらず、フィヨブーFriendsのhirokiejさんとYoshiwoさんのお二人がすぐに手を挙げてくれました。 当日は、初めての参加で慣れない部分も多かったのですが、設営や会計、本の説明などたくさん助けていただいて、他のサークルを回ることもでき、本当に感謝でいっぱいです。

お二人が楽しそうに参加してくれていたことが何よりも嬉しかったですし、普段はオンラインでの交流がメインのため、オフラインでいろいろなお話ができたのがとても嬉しかったです。本当にありがとうございました〜!!!

宣伝

以前、mochikoAsTech さんの本を読んだ時に、「宣伝が大事」ということが強く印象に残っており、「宣伝苦手だけど、やっていかないとな〜」と思っていました。 しかし、前述の通り、入稿に向けて集中して文章を書いたことで言葉を捻り出すパワーが不足してしまっていたこともあり、宣伝まであまり手が回りませんでした。

techbookfest.org

そんな中で、アドバイザーのあんずさんや表紙を担当してくださったsugiweさんをはじめ、関わってくれた皆さんが発信してくださったことがとてもありがたく嬉しかったです。

お店屋さんの準備

またまた mochikoAsTech さんのブログ記事を参考に、あんずさんにも色々と助けてもらって、準備を進めました。

note.com

前日にダイソーに行って、必要そうな物をあれこれ物色するのが楽しかったです。
「これからお店屋さんをするんだな」という実感も湧いてきて、あんずさんに任せきりにせずに自分でも準備してみて良かったなと思います。

当日、Yoshiwoさんが用意してきてくれたFBCの置物と松山土産の「みきゃん」を組み合わせたら、奇跡的に素敵なディスプレイが出来上がりました。

ディスプレイの様子

また、「後から決済」用のQRコードを事前に印刷しておいたり、多くの方に関わっていただいたこともあり、献本先リストもあらかじめ準備しておきました。

感想とふりかえり

オフライン出展を通して感じたことや学んだことをふりかえってみます。

分かったこと

  • 伝えることは難しい。でも、伝わるとめっちゃ嬉しい!
    今回の出展を通して、最も強く感じたことです。 原稿を書いてくれる人を募る時も、書いた本を手に取ってもらう時も、その目的や内容を分かりやすく伝える必要がありました。
    特に、オフライン会場でフィヨブーを知らない方に説明するのは難しく、伝え方に悩む場面も多くありました。それでも話を聞いてくださったり、「応援するよ!」と買ってくださった方がいたことが、とても嬉しかったです。

  • 現地での交流が楽しい。
    オフライン会場ならではの現地での交流が、想像以上に楽しかったです。 一般来場の方とのお話はもちろん、他のサークルの方とも交流があったりで、気持ちがほっこりしました。

  • 荷物は(思っている以上に)増える
    物理本は会場に直接配送してもらえ、自ブース(=フィヨブース)に事前設置されていたので、本そのものを運ばずに済んだのが大変ありがたかったです。 そのため、持ち物としては、ブース装飾用のスタンドや見本用のブックカバーなどの小物類が多く、そこまで大荷物にならずに済みました。 予想外だったのが、当日いただいた差し入れや、他のサークルさんで購入した大量の本たちが加わって、最終的にはかなり荷物が増えてしまったことです。 会場から着払いで荷物を配送できたのが本当に助かりました。

良かったこと/嬉しかったこと

  • いろんな人に頼ることができた
    本作りや販売にあたって、フィヨブーコミュニティの存在がとても心強かったです。 初めての挑戦で分からないことばかりだったけれど、それでも何とか形にできたのは、助けてくれる人たちがたくさんいたからです。
    あんずさんには、何から何まで頼りにさせてもらって、迷いながらも前に進む力をもらいました。 igaigaさんには印刷費をスポンサーしていただき、初めてのことで不安も大きかった中、やさしく背中を押してもらえたような安心感がありました。 一人一人に言及したいくらい、本当に多くの人に支えてもらいました。 最後の追い込みはなかなか大変で、かなりのパワーが必要でしたが、応援してくれる皆さんの存在が確かな力になったと感じています。

  • この本目当てに会場に来てくださる方がいた
    「この本のために来ました!」と声をかけてくださる方が何人かいらっしゃって、その度に「ありがたすぎる!!!」という気持ちでした。 そんなこと言ってもらえるなんて考えてもいなかったし、「こんなに嬉しいことなんだな」というのが発見でもありました。

  • 一人でも刺さってくれた人がいた
    多くの人に助けてもらって完成したこの本が「果たして、誰かの何かのプラスになるのか?」正直なところ不安な面もありました。 そんな中、オフライン開催前日に、本作りに関わってくれた受講生の一人がフィードバックをくれ、この本が前向きな力になったことを伝えてくれました。 もうそれだけで、「この本を作って良かった!」と心から思えましたし、おかげでオフライン出展に自信を持って臨むことができました。 その後、フィヨブーファンブックをきっかけに入会を検討してくださる方や実際に入会された方も現れ、この本が「誰かの何か」に繋がっていっていることに感動を覚えています。

  • 事前にCosenseにまとめた情報が参考になった
    イベントを盛り上げたい気持ちから、CosenseにRubyist関連のサークル情報をまとめておきました。 過去に同じようなまとめがあったおかげで、参考にして作成することができました。 当日、サークルを回る時に自分自身が助けられて、まとめておいて良かった!と思いました。

  • 大変だけど、楽しかった。新たな沼を知った。
    本作り大変でした。でも、楽しかったんです。紙の質感やフォントの選び方、レイアウトの細かな工夫など、これまで意識していなかった「紙の本の世界」に触れて、より興味を持ちました。
    「ここにも沼があったのか... !」という気持ちに。これは危険ですね。

  • 自分自身の人生やフィヨブーでの体験の棚卸しができた。
    フィヨブーに参加した初期の頃、参加したきっかけをブログに書こうと思いつつ、そのままになってしまっていました。 そのことが心のどこかで引っかかっていましたが、今回ようやく整理してアウトプットすることができました。これまでのフィヨブーでの体験も棚卸しすることができて、また新鮮な気持ちで学習に向き合えそうな気がしています。寄稿してくれた受講生や卒業生にとっても、この時間がそれぞれのプラスになっていたら嬉しいし、この本をきっかけにコミュニティとの距離感が少しでも近くに感じるようになっていたら嬉しい気持ちです。

  • (番外編)夫と子供も見学に。新しい世界を知ってもらえた。
    せっかくなのでと夫と子供にもオフライン会場に見学に来てもらいました。同人誌ならではの熱量や多様性を感じてほしかったのと、子供にとって興味を持てる何かと出会うきっかけになれば、という思いでした。 結果として、二人とも楽しめたようで良かったです。 そして驚きだったのが、夫の学生時代の先生がサークル参加されていて、会場で偶然バッタリ再会できたこと。世界は狭いなぁと思うのと同時に、技術書典という場所がいろんな人を引き寄せているのだなと実感しました。

改善点/難しかったこと

  • 前日夜更かししてしまい、会場到着が遅くなってしまった
    準備の中でも触れましたが、前日の夜にQRコードや献本先リストを作成していたため、夜更かしすることに。当日の会場到着が遅くなってしまいました。 設営準備など早めに現地入りして余裕を持って動けた方が安心ですし、寝不足だと体力的にも大変なので、もう少し早めに準備しておくべきだったと思いました。

  • 他のこととの兼ね合いが難しかった。
    RubyKaigiのキーノートレポートやアフターイベントとフィヨブーファンブックの執筆の時期が重なっていて両立が難しかったです。例年よりアフターイベントの参加を控えめにしましたが、それでもなかなか大変でした。 RubyKaigiのブログも書けていないので、どこかでまとめたい気持ちがあります。今度やるなら、秋開催の方が余裕を持って取り組めるかも?と思っています。

  • 気になるサークルさん全ては回りきれなかった。
    当日は気になったサークルさんのブースをいくつか回ることができて、とても楽しかったのですが、お話を色々お聞きしていたら思ったより時間がかかってしまいました。 「あ」から始めて、おそらく「か」くらいで終わってしまいました。店番とお買い物、どうやって両立されているのか?上手く工夫されている方がいらっしゃれば、ぜひその知見を教えていただきたいです。

次にやるとしたら

  • 技術的な内容も盛り込みたい
    これはフィヨブーファンブックの中にも書きましたが、もしまた機会があるなら、より技術的に踏み込んだ内容も盛り込んでみたいと思っています。

  • 早めに会場を回りたい
    比較的空いている午前中のうちに気になるサークルを効率よく回れるようにしておくのが良さそうです。ある程度予習しておくと、当日もっとスムーズに動けるかもしれません。

  • 「どんな本にしたいか?」の企画段階から、皆でワイワイしたい
    今回は自分の「フィヨブー推し」の気持ちが先行して始まった企画でしたが、もし次があるなら、フィヨブーの仲間たちと企画段階から一緒に「どんな本にしたいか?」を考えるところから始めてみたいです。

おわりに

技術書典のオフライン出展は、とにかく「楽しい!」しかない一日でした。
伝えることの難しさも知ったけれど、それを実際にやってみて理解できたことや、思いがけない形で伝わって誰かが喜んでくれることも、 自分にとって大切な宝物のような経験になりました。

RubyKaigi 2024をきっかけに始まった「フィヨブーファンブック」づくりですが、これでようやく"沖縄"の締めくくりができたかな、と感じます。

当然思っていたよりも大変だったので、今はまだ次のことは考えられないですが、楽しかったのでまた何かやっちゃうかもしれないです。 その時には、本作りを一緒に楽しんでくれる仲間がもっと増えていたら嬉しいなと思います。

いろんな形で関わってくださった皆さま、本当にありがとうございました〜!!!